今ほどITが世に浸透していない時代、
「システムエンジニアは35歳までしか働けない」
などと言われていました。
一方、今の時代はもうそんな事はないだろうと思います。
この言葉の意味や、
今はそうでないと思う理由について投稿したいと思います。
35歳定年説は、悪しき昔の日本の風潮によるもの
以前の日本において、エンジニアの仕事現場というのは
今以上に過酷な状況でした。
残業や休日出勤が多過ぎてロクに寝れないとか、
下請けで奴隷のように扱われるとか、
今でいうブラック企業の現場が多かったという事です。
まだ当時は「ブラック企業」という言葉が
無かったわけですが、それはつまり
「そういった過酷な現場が当たり前」
という事だったのでしょう。
当時は今以上に、
下請け・多重請け構造が
当たり前だったので、それによって
平均的なエンジニアの職場環境が悪かったというのも
あるのだと思います。
また、環境以前に、
日本の職場は就職市場において
若者を優遇するため、30代を超えると
求人がないのも原因でしょう。
なんで若い人を優遇するかというと、
薄給で長時間働いてくれるし世間知らずだから、
という上層部の思惑ですね。
なので、この定年説というのはあくまで
昔の日本で就職する場合、に過ぎません。
結論:35歳定年説というのは古臭く、視野が狭い考え
反面、
今は日本においても職場環境は改善されつつあり、
エンジニアのニーズも増えて所謂売り手市場のため
だいぶ良い時代になったのではと思います。
僕の周りでも、40歳超えていても
エンジニア、それも管理職ではなく現役でコーディングを
している方がいらっしゃいます。
また、エンジニアの仕事・技術というのはありがたい事に
全世界共通です。
極端な話、アメリカのシリコンバレーでは
エンジニアの年収が日本の何倍もあります。
そこを目指す事ができるのもエンジニアの良い所です。
リモートワークやフリーランスという選択肢によって
場所を問わずに仕事が出来るのも強みです。
日本で就職する、というのは
あくまで選択肢の1つとして考えておいて
海外に出たり、フリーランスを目指したり、
そのように視野を広げれば
よくわからない定年説に怯える必要はないと思います。