一撃で1億円以上の売上が出てしまう、情報商材。
それはどのようなカラクリで作られているのでしょうか。
僕が当時いた会社の実例を元に書いてみようと思います。
なおここでは、情報商材の定義を「プロダクトローンチを用いた20万円以上の高額のお金稼ぎ系情報商材」とさせて頂きます。(単価1,000円のような、安価な商材ではありません。ただ、フロントエンド商品として売る事はある)
なお、プロダクトローンチが何かは、別で後述します。
億稼ぐための情報商材を作成・販売するにあたり、以下のような重要人物が居ますので紹介します。
さすがにこれぐらいの額となると、正直組織でやらないときついですと思います。
プロモーター
情報商材を売るにあたり、もっとも重要な存在で、役目としては、言葉の通りプロモーションを手がける人なのですが、商材を売るにあたり、どのようなプロモーションを施すかを考える人です。
具体的には、全体的なコンセプトや、プロモーションで使われる動画のシナリオなど、コンテンツホルダーが持つ商品を爆発的に売る為に、マーケティング施策全体を担います。
プロダクトローンチの基本を理解している必要があり、実際に情報商材が売れるかどうかは、この人の腕次第です。
プロモーションの監督というか、ディレクター兼プロデューサーに近い存在と言えます。
なお、やる事が多く責任も大きいため、サブプロモーターという助手のようなポジションが居る場合もあります。
ライター
主にLPやSLの文章を考える人です。
LPとはランディングページのことで、ユーザがアフィリエイターから送られるメッセージから遷移したて、ユーザが最初に見るページです。
実際に、札束が舞っているギラギラした背景画像に、カリスマを演出する腕組みした人物、そして長々と文章が書いてあるようなLPを見たことがある人もいるのでは、と思います。
あれの文章を実際に書いている人です。
文章だけでなく、LP全体の構成を考える場合も多いです。
SLは、セールスレターの略で、販売ページとなり、ここでもLPのようにインパクトのある文章・画像・映像が出てきます。
ライターはプロモーターが考えたプロモーションに沿ったシナリオ(文章)を書く必要があるので、プロモーターや、LP・動画担当のクリエイターとの連携は重要です。
なお、プロモーターがライターを兼ねる事もあります。
クリエイター
LPのデザインや、動画の作成・編集といったクリエイティブな作業を行います。
ライターと同様に、プロモーターが作る世界観を、媒体に落とし込みます。
LP(ウェブページ)と動画とでは、利用するツールが違ったり必要な技術も違うので、担当が別々の場合もありますし、外注の場合も多いです。
コンテンツホルダー
プロモーションで販売する商材を持っている人。
元々、情報商材の販売というのは、コンテンツホルダーから「この商材を売りたいんだけど」とプロモーターに声が掛かる所から始まる事が多いです。(そうでない事もある
なので、前述しているプロモーターやライター(=売る側)とは立場が違います。
LPや動画で、カリスマとして登場する事が多いです。
たとえば、販売する情報商材が「FXの自動売買ツール」だとしたら、「FXの自動売買ツールを開発した天才AIエンジニア」として登場するような感じです。
ちなみにコンテンツホルダーの経歴については、かなり盛ってる事が多いです。
なお盛るならまだしも、明らかな嘘をついた場合、問題になります。(実際に問題になり中止になった案件も見かけた事があります
なお、売る側が売る商材を既に持っていて、コンテンツホルダーが居ない場合もあります。
アフィリエイター
情報商材のプロモーション(LP)へユーザを誘導する人です。
メール、LINE等の媒体でメッセージを送り、宣伝します。
情報商材を沢山売るのであれば、それなりにリスト(メッセージの送信先)を持っているアフィリエイターに動いてもらう事は必須です。
なので僕が当時携わっていたASPでも、与沢翼さんなど当時の大物アフィリエイターを動かす為に、特別単価(特単と呼ばれる)や贈り物を用意したりしていました。
勿論、売る側がすでにリストを持っているなら、それを使うのも良いです。
他に必要な役割
純粋に情報商材を作って売るだけであれば、主要な人物は上記となりますが、上記で挙げた人以外にも、たとえば商材やASP全体で見ると以下のようなものがあります。
- プログラマー(LPに何かロジックを仕掛けたり、ASPを開発、運用する。当時の僕)
- ASP運用サポーター(ASP窓口やオプトインCVの成果や不正をチェック)
- 販売後セクション(情報商材販売後のサポートや、未払い者に対する回収業務)
- リスト運用(オプトインアフィリエイトでASPが取得したリストに、DMを送る)
ちなみに僕が携わっていた情報商材の会社は、上記を全て内製でやっていました。
つまり、コンテンツの作成からプロモーション、販売、サポートの人員や、それらに利用するシステムまで全て自前で用意していました。
当時ここまで情報商材の内製を徹底していたのは、ここぐらいだったんじゃないかなと思います。