よくITエンジニアに関わる会話で、
「もっと技術力を磨かないと」
「技術力のある人を採用したい」
「チームメンバーの技術力を底上げするべきだ」
という話はよく出ると思います。
しかし、
そもそもその「技術力」というのは
具体的には何を指しているのでしょうか。
そういった話をしていきたいと思います。
技術力の意味は現場によってバラバラ
もし貴方が、
「技術力のあるエンジニアと仕事がしたい」
と言われた時、その”技術力”は
具体的にどんな能力を思い浮かべますか?
例えばAIのような難解なロジックを作成したり、
最新鋭の技術を駆使出来る事をイメージするかと思います。
しかし、それが出来たとしても
作業に時間が掛かる場合や、
コミュニケーションを取ろうとせず
意図したシステムを作ってくれない場合、
どうでしょうか。
それでもOKという現場もたまにあると思いますが、
そうでない場合、せっかくそういった技術力を
発揮する以前に、プロジェクトがうまくいかないでしょう。
現場によっては、密な連絡が取って、
作るべきシステムをきちんと把握する事を
技術力と呼ぶ事だってあります。
その場合、難解なロジックを作れるかどうかや
最新鋭であったり卓越した技術については
手段として必要でなければ、
別に重視されません。
単一ではなく、色々な要素が組み合わされている
また、技術力という言葉の中には、
単一ではなく、前述した要素
(最新鋭の技術知識、コミュニケーション、マネジメントなど)が
複数含まれていて、
それらがうまいバランスで配合されている、
という意味もあるでしょう。
あと、非エンジニアの人がこの「技術力」という言葉を
使ってきた際も要注意です。
自分で技術力という言葉を使っておきながら
それがどのような要素か分かっていない事が多いです。
技術力という言葉の定義をハッキリさせよう
何が言いたいかと言うと、
会社やプロジェクト、人によって
”技術力”という言葉が何を指しているのか異なるという事です。
そのため、無闇に
「エンジニアとして技術力を上げないと」
と色々なスキルに手を出すのではなく、
自分が目指したい方向やクライアントのニーズを見て
具体的にどんな事をすれば良いのかを見極める必要があると言えます。
技術力の話をする時は、
「技術力とは、具体的にどのような要素を指すのか?」
と分解して意味を理解する必要がありますし
他人に言われた場合は、それを確認してお互いの齟齬がないように
していくべきでしょう。